永井 真美子
リンクレーターズに入所以来、時勢に応じて案件の内容が変遷してきたという印象があります。2005年には日本では公開買付け案件が急増しましたが、私たちコーポレートチームも相当数の公開買付け案件を受任しました。最も印象的だったのは、ボーダフォンによる日本子会社のソフトバンクへの売却です。ロンドンや香港からも同僚が駆けつけてくれ、またバンキングチームとも協同しながら、皆で大型案件をまとめる難しさと高揚感を初めて体感しました。2006年には新しい会社法を利用したグループ企業内での株式交換、事業譲渡、合併を数多く受任したほか、グローバル企業の組織再編の一環として子会社株の売却や自社株買いといった案件も担当しました。2007年になると日本ではそれまでほとんどなかった敵対的買収案件が実際のものとなり、買収防衛策に関する最高裁判例が出た影響などもあってコーポレートローヤーとしては大変充実した時期を過ごしました。最近では日本企業が積極的に海外企業を買収する案件も増えています。
リンクレーターズが担当する案件は複雑かつ大規模で、数か国に跨り大人数で協力して案件に臨みます。書類と時間と心身の管理能力、コミュニケーション能力、そして数々のプレッシャーに耐えうる力。自分が試される毎日です。
宇波 洋介
私は司法修習を経て2005年10月にリンクレーターズの一員になりました。入所以来、主にファイナンス分野の案件に携わり、現在は銀行法や金融商品取引法といった金融関連法制やデリバティブ取引に関するアドバイスなどを提供しています。ファイナンスといっても非常に幅広く、その中には金融機関など市場のプレイヤーが行動する上で基礎となる法令の解釈や改正について業界団体の代理人として監督官庁と折衝を行うといった仕事もあります。これは業界の利害を背負う重責を感じる仕事ですが、他方で自分が日本の金融市場の発展にかかわっているという実感を得ることのできる仕事でもあります。その他にも、リンクレーターズの国際的ネットワークを活かして海外のオフィスと一緒に進めるプロジェクトなども多々あり、日々様々な案件に関与することができています。
リンクレーターズでは一年目からクライアントと直接接触し主体的に仕事をしていくことができ、またそれが求められています。先輩弁護士のアドバイスを受けながら、クライアントに対して自らアドバイスを行うという緊張感と責任の下、成長していくことができると感じています。私は、隔週で大手銀行のフロントセクションに出向しているのですが、一人の弁護士としてどのような解釈をすべきか判断を迫られる場面もあり、緊張するものの自分の力が直接試されるいい機会として楽しんでいます。
今後のキャリアプランについてはまだ明確ではありませんが、ロースクールに留学するのではなくリンクレーターズの海外オフィスで仕事をすることを考えています。リンクレーターズでは、各オフィス間の人材異動も活発で、勉強しに行くのではなく転勤としていくことで、実質的な仕事をすることができるのが魅力と思っています。
佐々木 知洋
私は、2006年10月よりリンクレーターズで弁護士生活をスタートしました。入所直後からファイナンスチームの一員として、証券発行を中心とするコーポレート・ファイナンスの案件を主に担当しています。入所してしばらくの間は未知の経験も多く、新しいことを経験・挑戦する喜びを覚えつつも自らの経験不足を痛感する日々を送っていました。そんな日々の中でもありがたく感じていたのは、チームワークを大切にするというリンクレーターズのポリシーを全ての弁護士が共有していたことです。チームワークを最大限に発揮できることの一つの要素として、チーム全体で一定の知識や情報を共有していることが求められますが、そういった知識や情報は、自らのリサーチによって会得できるものもある反面、実際の案件における経験を通じてしか得ることができないものもあります。この点、リンクレーターズでは、それぞれのチームにおいてシニアまたはミドルの弁護士がジュニアの弁護士をサポートする体制が確立されているため、安心して業務を行うことができました。
弁護士になって3年目を迎え、まだまだ研鑽を積まなければいけない点は多々ありますが、業務を行ううえで常に意識しているのは、質の高いリーガル・サービスをクライアントに提供することはもちろん、実際のビジネスの内容を理解することです。ビジネスの内容を正確に理解しうえで、それぞれの案件でクライアントが求めているものや実現したいと考えている結果を把握し、法的な観点からそれに対する解決策、代替案を提供することでクライアントにより満足してもらえますし、クライアントとのよりよい関係を築けると思っています。そして、コーポレート・ファイナンスの分野に限られたことではありませんが、新しい金融商品を開発したり、今までにないスキームを設計したりする場合には、既に海外で考案されたものをベースにすることが少なくありません。リンクレーターズはヨーロッパを中心に世界各地にオフィスがありますし、また、東京オフィスにも外国法の弁護士が多くおりますので、クライアントからこのような新しい商品・スキームに関する質問を受けたときにも、いち早く情報を収集することで、適切なアドバイスを迅速に提供できることがリンクレーターズの強みの一つだと思っています。